「富・時間・健康・若さ」を同時に手に入れた人の行く末4パターン

一条ぎんの思考

自由の刑に処されながら、どう生きるか。

ぼく自身かなりラッキーなことに、タイトルの4つを同時に得てきたように思う。

この記事を執筆時点で、まだ20代だし、仕事をする時間も朝の数時間程度(これも義務ではなく好きでやっている)だし、ただのんびり生きる程度なら死ぬまで働かなくても生きれるくらいの資産はあるし、健康だ。

まあ自分の話はどうでもよくて。

歴史的に見ても、こういう状態ってかなりレアみたいで、「富、時間、健康、若さ」を同時に得られるのは、「王族とか貴族の生まれのごく一部の超恵まれた人だけ」でした。

ぼくは、もちろん王族貴族でもなければ、生まれはほんとうにフツーの家。大学も利子なしの奨学金を借りて行ってたくらいの。

こんな一般ピーポーが富や時間を若いうちに手に入れるなんて、歴史上で見たら今しかないほどレアな状態なので、ほんとうに生まれた時期がラッキーだったとしか言えない。

いま「シン富裕層」と呼ばれる人たちが増えているというのもあり、富や時間を手に入れるのに年齢や家柄は関係なくなってきている。本当に、いい時代だと思う。

と同時に、そういう人たちにとっては「前例がない」という難しさもある。

近代のテクノロジーの発展や働き方の多様性によって、シン富裕層は生まれているので、「富、時間、健康を若いうちに手にした後の生き方」が、みんなよくわからずにいる。

愚者は経験に学び、賢者は歴史から学ぶ。という言葉がぼくは好きなのだけど、自分の悩みの大半はすでに過去生きてきた人類が腐るほど経験していて、それを知らずに悩みに向き合うのは愚者的な行為にあたると思っている。

ただ、シン富裕層の「その後の生き方」には、まだ歴史がない。あっても浅い。ほんと、ここ数年〜数十年とかの話だから。

とはいえ、浅い歴史ではあるけど、いま世に出ている情報を調べていくと「富・時間・健康・若さを同時に手に入れた人の行く末」が、大体4パターンほどに集約されることがわかってきたので、以下にまとめておきます。

「自分はシン富裕層なんかじゃないし関係ない話だ!」と思ったあなたも、いまこれを読んでいるということは、とても勉強熱心でマジメな方だと思うので(じゃないとこんなぼくのnoteなんて読まない)そういう方にとっては、「遅かれ早かれいずれ高確率でやってくる未来」として、その未来が訪れた時にどう生きるか?のすこし参考になればいいなと思う。

パターン①:社会貢献(利他)

すべてを手に入れたため自分のために生きるのが退屈になったり、すべての欲望を叶えた後に、社会のために、世界のために、生涯を捧げて生きていくという人。

現役で大成功している人とかも、ここに属すると思う。個人が1人で、あるいは家族を養って生きていく分に必要なお金はたかが知れている。

それを稼ぎ終わったあとにそれでも働くというのは、このパターン①か、次の②くらいしかない。

パターン②:自己超越(探求)

自己実現といってもいい。ただし、お金のためとかではなく、なにかの技術向上を追い求めるとか、記録を追い求めるとか、創作をするとか、自分の限界に挑戦するとか、そういう感じの生き方。

モチベーションの矢印がパターン①の人は「他者とか世界」に向かっていたのに対して、パターン②の人は「自分」に向かっている。

どちらが良い悪いではない。どこにモチベーションが湧くかというのは人それぞれ。

パターン③:隠居(趣味)

完全にFIREする人はここに属する。一切の仕事をやめて、時間とお金を趣味に捧ぐ。

個人的に、大人になってから「パターン③だけ」が純粋にできる人は、すごいと思う。

だいたいのFIREしたい人というのは、このパターン③に憧れを持っていることが多いと思うしぼくもそうだったけど、いざその立場になってみると、パターン③はほんとうに退屈で、あと自己肯定感が下がる。

大好きでいくらでも何歳になってもできるような趣味がある人はいいと思うのだが、そういうのが特にない人にとっては、「徐々に社会的に必要とされなくなっていく自分」に耐えられないと思う。

多くのホモサピにとって、「誰の役にも立てていない自分、何も生産していない自分」というのは、けっこう辛いものなので。

ぼくはパターン③は無理だった。もちろん趣味にたくさん時間もお金も使いうし、これからも使いたいけど、「それだけ」というのは無理だ。ぼくのようなフツーの人にとっては、わりと精神がもたない。

夏休みは夏だけにあったからいいわけで、一生夏休みだったら「夏休み最高ー!!」とは、残念ながらならない。

とはいえ、お金をモチベーションに懸命にまた働けるかというと、働けない。というか働きたくない、ので非常にむずかしい。

パターン④:虚無に落ちる

だいたい1回はみんなここに陥る。ここから抜け出すスピードは人それぞれで、1ヶ月で抜け出せる人もいれば、何年経ってもずーっとここにいる人もいる。

「お金も時間も健康も若さもあって、なにを虚無に落ちることがあるんだい???」と99%の人にとっては意味不明で、まったく理解されないと思う。だからこそ、当人はツラい。

誰にも理解されず、わかってもらえず、わかってもらおうとすること自体が「え何?自慢?」「贅沢な悩みですね」と他人から思われてしまうんじゃないか、と思ってしまい、友人などと徐々に疎遠になり、孤独が深まる。容姿に恵まれた人などが、「容姿に恵まれたことで悩んでいる」などと気軽に口にできないのに似ている。

友人らの多くは労働しており、労働によって生じる愚痴を聞いても「わかる〜!俺もさ、」という話はできず、「俺も昔はさ、」と先人ぶった態度しか取れないか、何も言わず黙って聞くかの2択になりがちで、心の溝が広がりまた孤独が深まる。(ホモサピは「共通の敵」がいると仲間意識が生まれ仲良くなりやすいが、そうじゃないと小手先の共感しかできなくなり深まりづらい)

さらに孤独が深まると、1人で考え込む時間が増え、考え込む時間が増えると、たいてい人は病んでくる。なんのために生きてるんだろう?生きる意味なくね?みたいにね。

個人的には、1度ガチで虚無に落ちた人の方が、思考が深かったり多様な視点を持っていたりして好きなのだけど、虚無に落ちて精神をガチ病みしてしまうと、そこから回復するのは時間がかかる。

若いうちのFIREは、おおくの場合「孤独」がセットで付いてくるので、これはわかっておくべき。いやごめん。わかってたところで多分どうにもできないんだけど、「まあ自分だけじゃない、みんなそうなんだ」と思えたらちょっとは救われる人もいるかもなと思って書いてます。

もう1つ「パターン4.5」として、「やることないから惰性でなんとなく仕事を続ける」というのもあるけど、これはたいていの場合前向きにやってるわけじゃなくて、虚無りつつ「人生つまんねー」と思いながら暇つぶしで仕事をしていることが多いので、パターン④に含めるものとします。

また例外はいくらでもあると思いますが、あくまでこういう傾向があるよね、という話です。

以上の4パターンが、だいたいの若くしてFIREしたその後の傾向です。

さて、これを読んだあなたはどのパターンが良いでしょうか?というか、どのパターンにもたいして憧れないんじゃないだろうか?ぼくは、もし自分がこれが事前にわかっていたら、あんまり憧れないだろうなと思った。

本記事では、どのパターンが良い悪いというのを言いたいわけではなく、「お金や時間、健康を同時に手にした後、どう生きてる人が多いのか?」の参考になれば嬉しいです。

サルトルは「人間は自由の刑に処されている。」と言いましたが、自由すぎる自由というのは、それくらい上手に活用するのがむずかしい。大人になるほど、なぜかそうなる。

刑に処されながら、どう生きるか。

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