奨学金300万円一括で返してみて思ったこと

体験記


年末に奨学金を一括で返してみたので
その感想とか。
それまでの経緯とか。

まず、うちはドボンビーではなかったにしても
けっして裕福な家庭ではなかった。

小さいころから
「うちはお金がないんだから」
と事あるごとに聞かされていたので

幼いながらに
そうか。うちはお金がないんだ。
わがままを言っちゃいけないんだ。
そう思っていた。

お小遣いは基本もらえないから
髪の毛はいつも自分で切っていた。

周りが恋愛とかモテとか気にしだした
高校生の時。

数少ないともだちと
なけなしの1000円札を握りしめて
三宮にある1000円カットに行って

「かっこいい髪型にしてください!!!!!!」

店主「うち、そういうのやってないので」

「あ、じゃあ普通に1センチくらい短くする感じで…」

そんなやりとりをしたのも
今となってはいい思い出だ。

大学時代も貧乏だったので
基本的に1000円カットしか
行ってなかった。

ぼくの口癖はいつも「金欠だから」だった。

金欠だから〜と色々断った。

半分遊ぶのとかがめんどくさかったのもあるけど
金欠なのも本当だった。

とにかく生まれてから
20数年間ずーっとお金がないのが
あたりまえ。

ビジネス界には「貧乏マインド」
なんて言葉があるけど
多分それだったと思う。

貧乏マインドが幼少期から
刷り込まれに刷り込まれてた。
(だからかな。ブランド物に1ミリも興味が湧かないのって)

けど。それからビジネスに出会って。
自分でお金を稼ぎたいと思って。

年中金欠なのに10万円とか30万円とかの
教材にバコンバコン自己投資して。

おかげで一時的にだけど
生活はさらにカツカツになって。

毎日納豆と冷凍餃子だけ食べて。

はたから見たら
何やってんだアイツ。アホじゃね。
と思われてたかもしれないけど

それでも一生お金のない生活や
何かを我慢して
理想を妥協して生き続けるのは嫌だった。

ストレスを我慢して生き続けるのが
あまりにもしんどすぎて。ツラすぎて。

どうしても見て見ぬフリは
できなった。

みんなみたいに
上手に生きることができなかった。

なんで生まれてきたんだろう。とか。
生きるのってなんでこんなに大変なんだろう。とか。

まいにちそんなことを考えていた。

けど、自分でどうとでも選択できるはずの人生に
自分で選択したはずの人生に

愚痴を言いまくっているような人には
死んでもなりたくなかった。

昔は良かったなんていう人生は
死んでもごめんだった。

これは今でも思うけど
労働で稼ぐのは本当にたいへんだと思う。

自分の時間をお金に変える働き方は
それが心から好きな仕事じゃない限りは
続けられたもんじゃない。

身も心も、もたない。

一般的に見ると
「25歳で300万円の奨学金を一括で
 返しました」
というと、さぞ優秀な人なんだろうと
思われると思う。

でも、そうじゃない。

そもそも会社員と、

ぼくみたいな
仕組みで稼ぐビジネスオーナータイプじゃ
働き方、お金の稼ぎ方がまるっきり違う。

ぼくはお金を稼ぐのに
ほとんど時間を使わない。

労働しなくてもお金が入ってくる
仕組みを作ってきたので。

ほんとうに気が向いた時にしか
働いていない。

違いでいうと
陸上競技の選手と
FIレーサーくらい違う。

そもそもの競技が別物なのだ。

だから求められるスキルも違う。

ぼくは大人数の場に
なればなるほどコミュ障になるし
協調性が全くないし朝起きれないので
会社員としては超しょぼいだろう。

読者さんにも言われたことがある。

「もし、ぎんさんがうちの店舗の
学生アルバイトだったら多分私イライラしてます笑」
って。

(ひどい。笑)

でも、ビジネスなら話は別だ。

コミュ力が無かろうと
協調性が無かろうと
「アラームで起きたくない!」
とか言う社会不適合者だろうと

「知識」さえあれば
好きなだけ稼げるのだから。

稼ぎたければ稼げばいいし
遊びたければ遊べばいいし
寝たければ寝ればいい

何もかもが自由だ。

知識はほんとうにいい。
自分を守ってくれる。
大切な人も守れる。

そして何より、知識というのは
先天的に生まれ持っているものではなく

後天的に身につけられるもの。

ただ、学べばいい。

こんなにフェアな世界があるだろうかと
いつも思う。

ビジネスを学べば学ぶほど
ああこれ、もっと早く知っておきたかった。とか。

ああこれ起業初期に知ってたら
1000万円は売上変わってたな。とか。

そんなのがいまだにある。

センスとか才能がなくても
学べばいいだけなので
やるか、やらないか、の世界である。

残念なことにやらない人が
9割なんだけども。

だから結果を出す人も一部。

そもそも会社員で年収1000万円は
めためたにエリートじゃないと
難しいと思うんだけど
(ぼくは絶対にムリ)

個人でビジネスをして
年収1000万円はぶっちゃけ
かなりハードルが低いと思う。

会社員で昇進を重ねて
年収1000万円にいくのに
20年以上かかるとしたら

個人で年収1000万円は
どれだけ長くても2〜3年あれば十分。

1年以内に達成する人も珍しくない。

逆にいうと、1〜2年とかやって
年収1000万円も超えてない場合は
やり方が大幅に間違っているとしか思えない。

やり方さえミスらなければ
そんなに時間がかかることは
まああり得ないのだ。

ビジネスを頑張る人の中には
稼げるようになってさらに上へ!さらに上へ!
と会社を大きくするとか

とにかくお金を稼ぎまくることに
全身全霊をかけてる人とか

そういう人も多いけど
そんなものはどうだっていい。

売上を何億円とあげたって
ただ持っているのがお金だけになったんじゃ
そんな虚しい人生はない。

ぼくはビジネス界では
かなり珍しいほどに人脈を作らないが
(ほぼ誰とも会わないしコミュニティにも一切入らない)

所詮ビジネスきっかけの
薄い情報交換するだけの関係なんて
損得関係でしか付き合っていないので

どっちかにメリットがなくなった瞬間に
あっけなくその脈は切れるのである。

そんなしょうもない脈を作ることに
時間と労力を使うなら
損得関係なしに付き合える深い人間関係を
築いた方が絶対に人生は豊かになる。

損得関係なしに付き合える人間関係。

そして
不自由なく、自由に生きていけるだけの
お金と時間。

それさえあればいいのだ。

上を目指す必要も
上と比べて落ち込む必要もない。

ただ淡々と、自分のやるべきことをやって
自分の目標とする金額を稼げば
それでいいのだ。

PS.

奨学金の話全然してなかった笑

うちの家庭は世帯年収が低かったので
奨学金の中でも利子がないタイプの
奨学金を借りれた。

なので別に一括で返す必要も
なかったんだけど

なんとなく毎月の固定で払っているのに
何も得てるものがないのも嫌だったので
一括で返すことにした。

しばらくして
実家の父からLINEが来た。

起業当初はすっごい反対されてたの
懐かしいなあ。

それも今となってはいい思い出として
大事にしまっている。

今年は両親をバンコクに招待して
たくさんもてなす予定。

少しは親孝行できてるかなあ。

できてるといいな。

PPS.

ちなみに奨学金を借りてるのは
新社会人のうち約4割。

うち20%は奨学金の返済を延滞しているらしく

さらに延滞を続けた人が
法的措置を取られるケースも
近年爆増しているらしい。

でもこれは
ある意味しょうがない。
と思う部分もあって。

だって日本はどんどん物価も上がって
税金も上がって
なのに給料は上がらない。

国は副業や投資を推奨してくるわりに
何も教えちゃくれないし
助けてもくれない。

おまけに稼げば稼ぐほど
重税を課して搾り取ってくる。

日本でお金持ちになるのは
ほんとうに難しい。

だからもう、自分で学ぶしかない。

自分から能動的に動くしかない。

誰かに助けてもらえるのを待つのではなく。

自分で情報を取りに行って
自分で人生を選択して
自分で生き方を変えるしかない。

待ってたって、
周りに流されていたって、
何も変わらないのだから。

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